投稿者: putimaro
『日本古典文学総復習』32 『江談抄』『中外抄』『富家語』
『江談抄』を読む ここでもまた漢文が登場する。 『江談抄』は、院政期の説話集とされている変体漢文の書だ。しかしこれは大江匡房という人物が語った話を記録した聞書集で、その内容も漢詩文・公事・音楽など多方面にわたっていて雑然...
『日本古典文学総復習』31 『三宝絵』『注好選』
『三宝絵』を読む 元は三宝絵詞といい、成立当時は絵を伴っていたらしい。これも仏教説話集の一つだ。平安中期に成立し、尊子内親王のために学者源為憲が撰進したと言われる。いわば内親王のための仏道の入門書である。 そもそも三宝と...
『日本古典文学総復習』30 『日本霊異記』
『日本霊異記』を読む 再び和歌文学から離れ、変体漢文でかかれた説話集が現れる。この『日本霊異記』は説話集としては最も古いものと言っていい。正式書名は『日本国現報善悪霊異記』である。 内容は仏教説話なので、題名にあるように...
『日本古典文学総復習』29 『袋草紙』
『袋草紙』を読む 袋草紙は、平安時代後期に公家で六条家流の歌人であった藤原清輔が著した和歌百科全書というべき歌学書である。上下2巻からなる。内容は、和歌全般にわたっており、勅撰和歌集や歌物語についての考証、歌人に関する伝...
『日本古典文学総復習』28 『平安私家集』
『平安私家集』を読む 再び仮名文学に戻る。『平安私家集』の巻だ。 これまで歌集は万葉集を始め、古今集から新古今集までの八代集を見てきた。これらの歌集は実は多くの資料から編者が収集・編集したものだが、その資料の中心がいわゆ...
『日本古典文学総復習』27 『本朝文粋 』
『本朝文粋』を読む 今度は漢詩文集。日本文学において一つのジャンルを成しているのが、漢詩文。ただ、どうもこのジャンルはあまり扱われない。しかし、古くは漢詩文は教養人の必須科目であった。日本は大陸すなわち中国の圧倒的な文化...
『日本古典文学総復習』26 『堤中納言物語 』『とりかへばや物語』
今度は平安後期の物語2編。『堤中納言物語』と『とりかへばや物語』だ。 『堤中納言物語』を読む 「虫めづる姫君」で有名な平安後期に成立したと思われる短編物語集。10編の短編物語と断片がある。いずれもごく短い話だが、それぞれ...
『日本古典文学総復習』25『枕草子』
紫式部日記について 前の巻にあったが、紫式部日記をここで枕草子とともに取り上げる。まずは有名な枕草子の作者清少納言についての紫式部の辛口評価。紫式部日記にある。 本文 清少納言こそ、したり顔にいみじうはべりける人。さば...
『日本古典文学総復習』24『土佐日記』『蜻蛉日記』『紫式部日記』『更級日記 』
源氏物語の後は平安女流日記が控えている。ただし土佐日記は男の手になるが。そしてこれも日記の範疇に入れていい枕草子だ。この2巻を読むことにする。 さて、日記が文学の範疇に入るのは日本においてだけだろうか。ドナルドキーン氏は...