『日本古典文学総復習』17『竹取物語』『伊勢物語』
『竹取物語』『伊勢物語』を読む 『續日本紀』という非文学的な巻を終えて、再び文学的な巻に戻る。平安の物語文学だ。もちろんこの後『源氏物語』が控えているが、それに先行すると思われるいくつかの物語が配されている。まずは『竹取...
『竹取物語』『伊勢物語』を読む 『續日本紀』という非文学的な巻を終えて、再び文学的な巻に戻る。平安の物語文学だ。もちろんこの後『源氏物語』が控えているが、それに先行すると思われるいくつかの物語が配されている。まずは『竹取...
『續日本紀』を繙いていて言いたいことがあったので付け加えておく。 昨今天皇制についての議論がその退位を巡ってなされているが、その際よく「伝統」という言葉を使う御仁がいる。 すなわち「一世一元」を伝統の如く言い、万世一系は...
『続日本紀』を繙く まず、けっして「読む」などと言っていないことに注目してほしい。とても「読む」とは言えない分量なのだ。しかも、総復習とはいえ、この書を繙くのは初めてである。 万葉集と八大集を見てきた後、この『新日本古典...
『新古今和歌集』を読む ここで、いわゆる八代集の最後『新古今和歌集』を取り上げる。この「新日本古典文学大系」は「萬葉集」から始まって、この『新古今和歌集』まで、歌集を並べている。これは和歌集が日本古典文学においてしめた役...
『千載和歌集』を読む 歌集について この歌集は7番目の勅撰和歌集。『新古今集』の架け橋の役割を担ったものと思われる。それ以前の『金葉集』『詞花集』がややマイナーであったのに比べると本格的な勅撰集と言える。選者は当代歌壇の...
『金葉和歌集』『詞花和歌集』を読む この二つの和歌集はこれまでの勅撰和歌集と違って、10巻構成で歌の数も少ない。『金葉和歌集』が665首、『詞花和歌集』が415首である。 この二つの勅撰和歌集は平安後期に成立していて、安...
『後拾遺和歌集』を読む 歌集について 『後拾遺和歌集』は名のとおり『拾遺集』の後に編まれた勅撰和歌集である。といっても80年以上経っていることは注目していい。 総歌数は1218首。構成はこれまでと同様20巻で春、夏、秋、...
『拾遺和歌集』を読む 歌集について 『拾遺和歌集』は、これまで見てきた古今・後撰に次ぐ第三番目の勅撰和歌集である。(ただ、成立についてはいろいろあるようだ) 「拾遺」という名のとおり、古今・後撰両集で入れ残した歌を拾うと...
『後撰和歌集』を読む 『後撰和歌集』は『古今和歌集』から50年足らずの後編纂された2番目の勅撰集だ。したがって、『古今和歌集』とさほどの違いはない。取られている歌人もさほど違ってはいない。いわば『古今和歌集』の補遺版と言...
『古今和歌集』を読む この新日本古典文学大系では『萬葉集』に続くのがこの『古今集』である。そのあと勅撰集が続いているのでまずは和歌集を並べる編集方針らしい。 しかし、この古今和歌集は萬葉集とかなり違っている。改めて続けて...