『日本古典文学総復習』56『梁塵秘抄・閑吟集・狂言歌謡』
日本文学には和歌とは若干の違いを持つ「歌謡」というジャンルがある。古くは「記紀歌謡」と呼ばれる「古事記」や「日本書紀」に引かれているものがある。新しくは「歌謡曲」ということになろうか。ただ、この「歌謡」はこれまで和歌ほど...
日本文学には和歌とは若干の違いを持つ「歌謡」というジャンルがある。古くは「記紀歌謡」と呼ばれる「古事記」や「日本書紀」に引かれているものがある。新しくは「歌謡曲」ということになろうか。ただ、この「歌謡」はこれまで和歌ほど...
『源氏物語』で達成を見た物語文学はその後どういう経緯をたどって現代に至ったのだろうか?ここで取り上げる室町時代物語集はそんな疑問の一つの解答のきっかけを示しているように思う。ここに集められた20編あまりの物語は様々な内容...
私はキリスト教徒ではない。宗教とは無縁の人間だ。「無縁」というのは正しくないかもしれない。正月には地元の神社に初詣に行き、父母の葬儀は仏教で行った。確か結婚式はキリスト教式だった。ようするに宗教に対して「いい加減な」人間...
ここのところこの日本古典文学総復習も50巻を超えて滞ってしまった。これは夏ということもあって出かける機会が多いことと、何しろ暑いということも原因している。しかし、扱う書物が難解なことも大きな原因だ。今回も初めて聞く書名の...