『日本古典文学総復習』38『六百番歌合』
『六百番歌合』を読む 再びここで和歌文学に戻る。和歌はすでに新古今まで読んできた。新古今はすでに中世に入ってからの勅撰集だから和歌については中世まで見てきた事になるが、ここでもう一度、中世に入るところに位置する和歌文学の...
『六百番歌合』を読む 再びここで和歌文学に戻る。和歌はすでに新古今まで読んできた。新古今はすでに中世に入ってからの勅撰集だから和歌については中世まで見てきた事になるが、ここでもう一度、中世に入るところに位置する和歌文学の...
『今昔物語集』を読む3 今回は『今昔物語集』について、第3弾。いよいよ本朝世俗部について。 ここはこれまで多くの人たちが取り上げてきた部分だ。有名なのは芥川龍之介。幾つかこの部分を題材に小説を書いている。いわば文壇デビュ...
『今昔物語集』を読む2 今回は『今昔物語集』のうちの天竺部と震旦部および本朝部の仏法部分から話を紹介する。 天竺部は釈迦の来歴を語った部分がほとんどだ。そのうち釈迦の入滅すなわち臨終の話が興味深い。 巻第三第三十話 「仏...
『今昔物語集』を読む1 『今昔物語集』は源氏物語ほどではないが、それなりに人口に膾炙した古典と言える。ただ、それは後半の日本の説話についてだ。近代の作家、特に芥川龍之介の作品、およびそれに基づいた黒澤明の映画作品の題材に...
『江談抄』を読む ここでもまた漢文が登場する。 『江談抄』は、院政期の説話集とされている変体漢文の書だ。しかしこれは大江匡房という人物が語った話を記録した聞書集で、その内容も漢詩文・公事・音楽など多方面にわたっていて雑然...