日本近代文学総復習明治文学編6『明治政治小説集(二)』を読む
明治政治小説集の二回目。 東海散士篇『佳人之奇遇』(抄) いきなり苦労させられた。読みにくいことこの上ない!実は以前の古典文学を読んだときには感じなかった読みにくさだ。したがってこれから書くのは全て読了した上でのことでな...
日本の明治時代以降の文学作品を扱います。
明治政治小説集の二回目。 東海散士篇『佳人之奇遇』(抄) いきなり苦労させられた。読みにくいことこの上ない!実は以前の古典文学を読んだときには感じなかった読みにくさだ。したがってこれから書くのは全て読了した上でのことでな...
はじめに 実に一ヶ月以上ぶりである。前の総復習明治文学編4をブログに発表したのが、7月15日だった。その間なんとか読み進もうと何度かはページをめくっていたのだが、孫たちが夏休みに入るとつい先週までずっと一緒にいて、何度か...
成島柳北 成島柳北は小生が古くから親しんできたということで、これまでも幾つかその文章について触れてきている。「柳橋新誌」は三度にわたってブログに書いてきた。また「柳北奇文」についても10回にわたって書いてきている。そこで...
はじめに まず、はたしてこれらは文学と言えるのか、という疑問が起きる。文学には評論(批評)というジャンルもあるが、ここにある文章は、そうした枠を遥かに超えている。いわば明治初期の思想的文書ということになる。しかし、この明...
「高橋阿傳夜刃譚」 再び假名垣魯文の作品。これは前回の久保田彦作篇「鳥追阿松海上新話」と同様の所謂「毒婦」物。この「高橋阿傳」の方が「毒婦」としては著名であったようだ。 「高橋阿傳」は姉の夫を殺し金を奪った罪で、否認し続...
はじめに 先月日本古典文学総復習正続終了したので、今月からは『明治文学全集』100冊(正確には99冊)の読破を始める。しかし、いきなり戸惑った。近代とはいえ、明治初期の作品は実に読みにくい。というのは表記や表現は古典同様...