日本古典文学総復習続編4『大鏡』
今回は『大鏡』だ。 これまでこの作品は部分的には読んいた。実は浪人時代、とある予備校で古典の試験対策の教材によく使われていたためだ。それはかつてこの作品が東大等有名大学で出題されることが多かったためだと言われている。現在...
今回は『大鏡』だ。 これまでこの作品は部分的には読んいた。実は浪人時代、とある予備校で古典の試験対策の教材によく使われていたためだ。それはかつてこの作品が東大等有名大学で出題されることが多かったためだと言われている。現在...
『和泉式部日記・和泉式部集』を読み返した。 和泉式部日記 和泉式部は実に興味深い人物だ。平安朝の女性としては紫式部、清少納言とともに有名な人物だが、単に歴史上の有名歌人というだけではなく、いわば伝説的な人物なのだ。そ...
今回は古事記の中身について触れなければならない。 古事記は古代日本の歴史について、天皇家の立場で書かれたものだが、後の正式な歴史書、例えば『日本書紀』と違って、歴史的に公式に評価されなかった歴史書である点が注目される。ま...
古事記を新潮社の古典集成本で再読した。 この新潮社の古典集成本の特徴はその傍注にある。傍注といってもほとんど口語訳である。そういう意味では分かりやすいが、字が小さいのが難点だ。 もう一つこの古典集成本の古事記には巻末に神...
昨年の8月に岩波の新日本古典文学体系100冊を1年半かけて通読した。 その後、明治文学全集100冊通読を試みようと考えていたが、思わぬ事態が生じて取り組めなかった。 それと自宅の書棚にはもう一つの古典文学全集が揃いである...
また一ヶ月を要してしまった。この「新日本古典文学大系」(全100巻)使った『日本古典文学総復習』も最終巻を迎えた。二年半を超えてなんとかたどり着いた。最終巻は『江戸繁晶記・柳橋新誌』である。最終巻にふさわしい内容といえる...
かなり間がまた開いてしまった。一ヶ月半以上である。この間私事にわたるが、娘が二人目の子を産んで家族で戻ってきていたためである。それは大変な日々だった。いまさら子育ての大変さを味わった。道楽の学問どころではなかった。しか...
こんどは紀行文だ。この紀行文学は日本文学において重要な位置を占めている。しかし、江戸時代の紀行文はあまり読まれていないような気がする。もちろん芭蕉の「奥の細道」も紀行文学とすれば別だが、あまり文学史に登場しない。ただ、...
だいぶまた間が空いてしまった。前回からすぐに読み始めたのだが、この間長旅に出たり、世間の10連休なるものがあって、なかなか落ち着かなかったためにこうなってしまった。その10連休も終わり、やっと落ち着いた日常が帰ってきたの...
今度は歌舞伎である。先に見たように嘗ては浄瑠璃の方が歌舞伎より人気があった。しかし、時代が下るにつれ歌舞伎が隆盛となる。これは文化の中心が上方から江戸へと移っていったことと即応しているようだ。 まずは歌舞伎の展開をざ...