『日本古典文学総復習』60『太閤記』
『太閤記』を読む この日本古典文学総復習、ここのところ滞ってしまった。いい季節になって「読書の秋」というけれど、どちらかというと「行楽の秋」で出かけることが多くなったのも原因の一つだ。ただ、この『太閤記』を前にしてあま...
『太閤記』を読む この日本古典文学総復習、ここのところ滞ってしまった。いい季節になって「読書の秋」というけれど、どちらかというと「行楽の秋」で出かけることが多くなったのも原因の一つだ。ただ、この『太閤記』を前にしてあま...
前回「能・狂言」を取り上げたが、今回は幸若舞(こうわかまい)の本。幸若舞は「能・狂言」と違って、今やほとんど消滅してしまったものだが、当時は能よりも一般に支持されていたもので、むしろ能に先行する曲舞であったらしい。この...
ここで「能・狂言」が登場する。この「能・狂言」は現代でも演じられている演劇の一種だ。室町時代に大流行した物だ。演劇だから文学としては戯曲と言う事になる。しかし、現代の戯曲のようにまず書かれて、それを演出家が演出し、舞台...
日本文学には和歌とは若干の違いを持つ「歌謡」というジャンルがある。古くは「記紀歌謡」と呼ばれる「古事記」や「日本書紀」に引かれているものがある。新しくは「歌謡曲」ということになろうか。ただ、この「歌謡」はこれまで和歌ほど...
『源氏物語』で達成を見た物語文学はその後どういう経緯をたどって現代に至ったのだろうか?ここで取り上げる室町時代物語集はそんな疑問の一つの解答のきっかけを示しているように思う。ここに集められた20編あまりの物語は様々な内容...
私はキリスト教徒ではない。宗教とは無縁の人間だ。「無縁」というのは正しくないかもしれない。正月には地元の神社に初詣に行き、父母の葬儀は仏教で行った。確か結婚式はキリスト教式だった。ようするに宗教に対して「いい加減な」人間...
ここのところこの日本古典文学総復習も50巻を超えて滞ってしまった。これは夏ということもあって出かける機会が多いことと、何しろ暑いということも原因している。しかし、扱う書物が難解なことも大きな原因だ。今回も初めて聞く書名の...
『庭訓往来』を読む 『庭訓往来』という書名は以前から知ってはいた。しかし、その中身は全く知らなかった。多分辞書のようなものだぐらいの知識しかなかった。今回初めてその書を紐解いてみた。果たしこの書はなんと名付けたらいいのだ...
『中世日記紀行集』を読む 高倉院厳島御幸記・高倉院升遐記・海道記・東関紀行・うたたね・十六夜日記・中務内侍日記・竹むきが記・都のつと・小島のくちずさみ・藤河の記・筑紫道記・北国紀行・宗祇終焉記・佐野のわたり 以上15編を...