蓼科から何年か前に持ち帰った栗の木を庭に放置してあったのを見つけて、これでスプーンを作ってみようと思った。以前にもやったことはあるが、今回はちょと丁寧にやってみようと。
そこでそのプロセスを報告する。
まず鉈で整形する。これがなかなか便利。
ノコギリを使うより簡単に割れるし、皮など不要部分も削ぎ落とせる。
次に一応の墨付けをして
ノコギリで切れ目を入れ
やはり鉈を使って整形する。
スプーンの肝心な部分は平鑿で平にしてから大体の形を墨付けし
まずは丸鑿で彫っていく。栗材は堅いイメージだけど、意外とスムーズに彫れる。しかし決して慌ててはいけない。
今度はいわばスプーン作成専用の彫刻刀?で彫る。これが実は秘密兵器。アメリカ製らしいが、「flexcut」といってオフコーポレーションで買ったものだ。とてもうまく彫れる。
ここまできたらノコギリをつかってさらに整形する。
そしてあとはひたすら小刀で削っていく。スプーンを作るのにこの小刀での削りが一番時間がかかるが、これが楽しいのだ。(ようするによっぽどの暇人じゃないとこんな作り方はできない。というよりこれを楽しみにできない人はこんなことはしませんよね。)
ここまで削れば上出来でしょうか。
ここでいよいよ電動工具登場!と言っても単にドリルを固定して、その先に紙ヤスリを付けたビットを付けたもの。これもなかなか便利。これを使って彫りあとを綺麗にしていく。これもちょっとづつです。
こんな感じ。
でも内側はこれではうまく綺麗になりません。
あとはひたすら紙ヤスリの世界です。250番ぐらいから始めて1000番ぐらいまでやりましょう。
最後は実際に使えるように木型め塗料を塗ることになるかと。完成はもうちょっと。