知り合いの父上の木工展に行って触発されて、庭に放置してあった蓼科の山荘からもらってきた鉈で割った栗の木で一輪挿しを作ってみた。その報告。
栗の木の切れ端。これは友人の蓼科の山荘で伐採した栗の木の枝や、鉈ですでに割ったもの、それにチェンソーで板のようにしたもの。以前にもらってきて何かに使えるんじゃないかと放置してあったもの。木工展で見た一輪挿しはとても素晴らしく漆がかけらていたが、その造り方が参考になった。暇ができたので一つこれを使ってやってみようということになった。
細い木を鉈で割る。試しに細い切れ端から鉈を入れてみる。なかなか真ん中で割るのは難しい。しかしなんとか一本は真ん中近くで割れる。これは鉈を一気に入れて割るのが大事だ。あとでつないだ時に自然に接着できるからだ。ノコで切るとこうはいかない。うまいことを考えたものと感心する。鉈を入れた部分は切り落としておく。
畔挽きで切れ目を入れ。溝を彫る時のガイドとして一応畔挽きノコで切れ目を入れておく。初めから鑿でやればいいのだろうけど、また本当は丸い刃の鑿でゆるのがいいのだろうけど、切れる丸鑿がないので、こうした。穴は別段丸くなくてもいいから。
溝をのみで掘る。栗の木は硬いと言うイメージだが、意外に掘りやすい。生木ではなく、もう伐採から2年は経っているのである程度は乾燥しているが、それでも掘りやすかった。のこでの切断も比較的容易だった。いい材だ。
割った材を接着。これで完成。塗装もぜず素朴に。実は汚ないままの状態でやっていたのがかえって雰囲気がよかったのでそうすることに。ただ問題は水を入れた時に木だけに水が本体に沁みて行ってしまうことだ。中だけ塗料を塗るか、ボンドを塗ってやるか。これはあとで考えることにする。