Windows10へのアップグレードについてまとめ

はじめに

無償Windows10へのアップグレードの期間が2ヶ月を切った。そこでこの件についてサイト上の情報や経験も含めまとめてみた。
実は5月になってマイクロソフトは自動アップグレードという暴挙?にでた。何もしなくても自動アップデートを設定していると、いつの間にかWindows10へのアップグレードが実行されてしまうという現象が起こっている。実際我が家でもかみさんのPCで起こった。すぐに戻したが、娘のところのPCは一ヶ月を過ぎたところで言ってきたので戻すことができず、しかもこれが原因かどうかはっきりしないがさまざまな不具合がおき大変なことになった。結局はいろいろやって修理したのだが、同様に苦労されている方も多いと思う。そこで、現状での対策についてまとめてみた。

OS(オペレーティングシステム)のアップグレードは大変なことなのだ

パソコンを動かす基本ソフトであるOSと呼ばれているソフトを大きく変えるということは大変なことだということを先ずは認識するべきだ。これによって動かなくなるアプリもあれば、デバイスもある。パソコンで使うソフト(アプリ)やデバイス(プリンタとかディスプレーや通信機器等)はすべてプログラムで動いている。しかもそのプログラムはOS(オペレーティングシステム)を使って、その仕様に基づいて作られているからだ。
つまりOSを変更すると動かなくなる可能性があるということだ。

先ずはどうする(調べる)

先ずは今使っているパソコンがWindows10に対応しているか調べることだ。もし自動でアップグレードされてしまい、何らかの不具合が起きた場合も調べておく必要がある。基本的にWIN7以降であればOKと思われがちだが、かならずしもそうは言えない。どう調べるか?メーカーのパソコンを使っている人がほとんどだろうから、メーカーのサイトでWindows10に対応するか情報を得ることができるはずだ。

次は転ばぬ先の杖を作る(リカバリーディスクとバックアップ)

ここはちょっとハードルが高いのだが、今使っているPCのリカバリーディスクを用意することとデータをバックアップすることだ。元々リカバリーディスクが添付されているPCが意外とすくなくなっているが、あればいいが、なければリカバリーディスクの作り方が資料としてあるはずだ。資料がなければこれもメーカーのサイトで調べよう。もう一つはデータだ。これは外付けのHDDを用意してコピーしておくのが手っ取り早い。SSDの(小型の)外付けHDDは最近かなり安くなっているので大容量のものを購入しよう。(将来的にも使い続けられる)また、パソコンがまったく動かなくなってしまった場合でもHDDさえ生きていればデータは救い出せることも知っておくべきだ。(この件ついては別の記事)

転ばぬ先の杖を作る2(ソフトウエアとその情報の記録)

ここで忘れてはならないのは今使っているソフトウエアの導入媒体(CDやDVD)、それにその情報の管理だ。初期状態に戻すのがリカバリーだが、その後に導入したソフトウエアは戻らない。再び導入しなくてはいけない。そこでこれが必要となる。特に大事なのはそのプロダクトIDやメール等でのパスワードだ。特にマイクロソフトの製品(OSも含め)はプロダクトIDが大事だ。これさえあれば媒体がなくとも何とかなる可能性があるからだ。もしわからなければ調べてみる。(調べる方法はネット上に情報があるので省略するが「プロダクトID 調べる方法」と検索すれば出てくるはずだ)ともかくこうした物や情報をそろえて置くことが大事だ。

ここからはケースによって対応が違う

  1. Windows10へのアップグレードをして、快適に動いている場合
    問題ないですね。ハッピーです。Windows10は8.1より使いやすくできていますからいいです。ただ、上に挙げた「転ばぬ先の杖を作る」は実行しておくといいです。
  2. Windows10へのアップグレードが行われて一ヶ月以内の場合
    戻すことをお勧めします。戻す方法についてはネットで検索すれば出てきます。実は一回無償アップグレードすると、後日(無償期間が終了した場合でも)無償でアップグレードできるからです。(ということは一回はやっておくべきことになります。)そしてアップグレードへの促しを拒否します。この方法ついては検索で「「Windows 10」の更新通知の非表示・削除・アンインストール方法」とか入力して調べてください。
  3. Windows10へのアップグレードが行われて一ヶ月以降で何らかの不具合がある場合
    これが問題です。基本的にリカバリーすべきです。これには「転ばぬ先の杖を作る」が必要です。これがない場合はしてはいけません。先ずは「転ばぬ先の杖を作る」、特に2で書いた点を用意してください。

Windows10へのアップグレードはクリーンインストールで

実は現状のPCのまま、OSを入れ替えるというのは至難の業。マイクロソフトはいつもこうした十字架を背負わされていて気の毒な気もするが、ともかく不具合が起きやすいのだ。そこで、何らかのトラブルが起きた場合ややはりアップグレードしたい場合は、パソコンをまっさらにしてWindows10を導入するのがお勧めだ。その方法についてはこれまで実際に娘のパソコンで実施したことを書いてきたが、ここではなるべく汎用的に書いてみる。

  1. 「転ばぬ先の杖を作る」を実行
  2. リカバリーを実行(その際HDDをまっさらにして行う)
    メーカーによってリカバリーの方法がまちまちだろうが、HDDの初期化というオプションがあるはずなのでそれを行って実施する。8.1などのOSのディスクを持っている場合は当然だが、CDなりDVDなりのディスクを入れてパソコンを起動して実施する。
    この際ネットワークに接続できること、DVDに書き込みができるドライブがあること、もしくはUSBで起動できるパソコンであることが条件になる。(そもそもこれがない場合はWindows10にするべきではないPCといえます。)
  3. マイクロソフトの以下のサイトに行ってプロダクトIDディスク作成ツールをダウンロードして実行
    https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
    ここにあるツールをダウンロードして(「ツールを今すぐダウンロード」をクリック)実行する。
    このツールではisoファイルという特殊なファイルをUSBかDVDに焼くように促されるのでどちらかを選んで実行する。すなわちこのisoファイルがWindows10のインストールディスクだ。
  4. 今度は作成したWindows10のインストールディスクでパソコンを起動
    (デスクトップなどはネットワークアダプタ等をつないでおくことも肝心)そうすると先ずはプロダクトIDの入力画面となる。実はここは入力しない(すなわち「持っていない」を選択)でもかまわないという情報がネット上にあったが、自分の場合導入後うまく認証ができなかったので、今使っている8.1などのプロダクトIDを入力する。あとはHDDの初期化は行わず、しかしデータとは残さないオプションを選んでいけばいい。
  5. Windows10のインストールができたら「設定」のところの「セキュリティ」設定のところで認証を確認する。また、エラー表示が出ないかしばらく確認しておく。
  6. 問題がなければ使用しているソフトウエアを導入していく。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です